【ラウド・メタル系】ギターを弾くのに最低限必要なモノの選び方

エレキギターの音をアンプから出すために、エレキギター本体以外に最低限必要なものを解説します。
また、ラウド・メタル系を演奏する方・したいと思っている方へ、おすすめの選び方のポイントも紹介します。

ギター用ピックの選び方

ピックには形・素材・硬さ(柔らかさ)・色・デザインの組み合わせで様々なものがあります。
ラウド・メタル系を演奏する場合は、ティアドロップ型かジャズ型がおすすめです。
また、ラウド・メタル系に限らず、ロック全般のジャンルを演奏するのであれば、ピックは硬めの素材にしましょう。
理由としては、柔らかくしなりが大きい素材のピックの場合、テンポの早いフレーズや細かいギターソロは弾きにくいことがあるためです。
実際に楽器屋さんで色々触って、硬さ・柔らかさを確かめてみてください。

筆者が使用しているのはジャズ型のピックです。
Jim Dunlop(ジム・ダンロップ)のJazz Ⅲ(ジャズスリー)シリーズ、John Petrucci(ジョン・ペトルーシ)モデルを愛用しています。
こちらのピックは厚さと素材がかなり硬めにできており、すり減り耐性も高く、細かいギターソロフレーズを弾くのに最適です。

ただ、Jazz Ⅲはピック自体のサイズが小さいため、複数の弦を同時に鳴らすバッキングなど、大きな動きをする演奏は少しやりにくいと感じる時があります。この問題は、演奏中にピックの持ち方を変える(指でつまむ面積を変える)ことで対応しています。

ピック自体は100円前後の安い値段で買えるものが多いので、自分にあったピックを色々試してみてください。
また、お気に入りのピックを見つけたら必ず複数枚購入してください。ピックは消耗品です。すり減った状態のまま使用すると、うまく音が出せなかったりするため、挫折要素が増えてしまいます。
挫折防止のためにも、同じピックを複数枚買いましょう。

ラウド・メタル系を演奏するなら、形はティアドロップ型またはジャズ型、硬めの素材にしましょう。

ギター用シールドの選び方

シールドとは、ギターとアンプやエフェクターなどを繋ぐケーブルです。長さやノイズ耐性などにより大きく値段が変わります。
エフェクターを接続しないのであれば、5mのシールドが1本あれば十分です。
3mでも良いですが、スタジオでのリハーサルやライブ中に動ける範囲がかなり制限されてしまいますので、5m以上をおすすめします。
シールドは音質やノイズカットにこだわり出すと、泥沼にはまってじわじわお金が無くなりますのでご注意ください。

コスパ重視のおすすめブランド・メーカーは以下です。

  • CANARE(カナレ)
  • Belden(ベルデン)
  • Providence(プロビデンス)

ちなみにラウド・メタル系やるならこのシールド!みたいなのは特にありませんが、名前のカッコよさでMonster Cable(モンスター・ケーブル)もおすすめです。Monster Calbeは値段が若干高めですが、生涯保証がついてますので、使い方次第では上記3ブランドよりコスパが良くなります。

上記ブランド・メーカーから、最低5m以上のシールドを購入しましょう。
なお、シールドはいつか断線して音が出なくなります可能性がありますので、お金に余裕がある方は、予備でもう1本買っておくと安心できますね。

ギター用アンプの選び方

アンプはエレキギターの音を増幅させてスピーカーから音を出す役割を果たします。
自宅練習用の小さいアンプを買いましょう。エレキギターの歪(ひず)んだ音をアンプから出しながら練習すると、より一層楽しく練習を続ける事ができます。

アンプに繋がずに練習するのも良いですが、アンプに繋ぐのが面倒、そもそも曲を覚えてないのでアンプから音を出すレベルではないなど、練習効率を求めて始めてからの方が良いかと思います。

自宅練習用のアンプは、「楽器屋さんの初心者セット」に含まれている場合もあり、お得に購入できる場合が多いです。
筆者はMarshall(マーシャル) MG10を使っています。ストリートライブでも使えるタイプですね。Marshall以外のメーカーでもOKですが、ヘッドフォン出力の付いてるアンプがおすすめです。

特に都心部などの住宅密集地域に住んでる方は、ギターなどの楽器類を鳴らしていると、隣人の迷惑となりトラブルに発展するリスクがあります。
基本的に自宅練習は、ヘッドフォンを繋ぐなどして音がでない状態で行いましょう。どうしてもアンプのスピーカーから音を出したい場合でも、音量は最小〜1、2目盛までくらいが良いかと思います。

なお、日々の練習でアンプから爆音を出したい方は、リハーサルスタジオが近くにある物件か、ミュージシャン向けの防音付き物件などに引っ越しを検討しましょう。

最近ではコンパクトなヘッドフォンアンプ等も出ている様です。筆者は使ったことがないですが、試してみるもの良いかと思います。

ちなみにラウド・メタル系向けの自宅練習用アンプというのもあまり無い気がしていますが、強いて言えばMarshall、Hughes&Kettner(ヒュース&ケトナー)、Blackstar(ブラックスター)辺りですかね。筆者は自宅練習用アンプはMarshallしか使った事がないので、リハーサルスタジオでの高出力アンプ使用経験からしか判断できませんが、ご参考までに。

ギター用クロスの選び方

クロスとはギターを拭く布です。柔らかめの素材でできています。ギターの弦や本体を拭くのに必要です。日々練習後のお手入れ・メンテナンスで必要となります。

クロスも材質や形状などこだわればキリがないですが、初心者向けの選び方の基準は特にありません。楽器屋さんに置いてある適当なものでOKです。

なおギター本体は拭かなくてもあまり影響が出る事は少ないですが、ギターの弦は必ず拭きましょう。
弦を拭くことによって弦の寿命(錆びたり切れたりするまでの時間)が長くなります。
クロスで弦をつまみながら、2〜3往復スライドして拭きましょう。

筆者はクロスメーカーにこだわった事はないので、いつも楽器屋さんに置いてある適当なクロスにしています。もちろん、ラウド・メタル向けクロスなんて物はありませんが、強いて言うならクロスの色を黒にするとか、カッコいいデザインのクロスを選びましょう。

ギター用チューナーの選び方

ギターはヘッドについているペグを回して弦の張力を変化させる事により、正しい音程が出る様に調整します。これをチューニングといいます。

ギター弦のチューニングを人間の耳だけで行うのは、相当な鍛錬と経験が必要となり初心者には高い壁です。また、スタジオでの練習時やライブ前などは他パートの楽器が鳴っていたりするため、耳だけでチューニングするのは困難です。そこで、チューナーという機器に頼ります。

カード型チューナーやクリップチューナー、エフェクタータイプなど色々ありますが、初心者にはカード型のチューナーがおすすめです。電池で駆動し、シールドを挿して使うタイプです。

カード型チューナーをおすすめする理由は、クリップチューナーと比べてチューニング精度が良い事です。クリップチューナーはギターのヘッドに挟む形でギター本体音の振動を感知し、チューニングする仕組みです。
バンドを組んでリハーサルスタジオで練習したり、いざライブをするとなった際、他のパートの楽器音が影響し、中々チューニングできないという事もよくあります。
カード型チューナーはこの点をクリアしており、周りで他楽器の大きな音が鳴っていても、シールド経由で音を拾うため安定してチューニングをすることができます。

エフェクタータイプのチューナーは、基本的にはカード型と同様の性質ですが、ある程度他のエフェクターが揃ってきてから、セッティング時間短縮のために導入するのが良いです。毎度のシールド抜き挿しや電池残量チェックなどの手間が省けます。また、カード型よりチューニング精度が高く、LEDで見やすく表示される様な商品が多いです。そして多機能な分、他タイプのチューナーに比べてお値段高めです。

こちらもラウド・メタル系向けチューナーなんてモノはありません。強いて言えば黒色を選ぶくらいですね。
チューナーのメーカーもどこでも良いと思いますが、筆者はカード型・エフェクタータイプ共にKORG(コルグ)というメーカーのものを使っています。BOSS(ボス)というメーカーのチューナーも使った事がありますが、何となくKORGの方が体感的に精度が良い気がします。

ギター用ストラップの選び方

ストラップは特にギターを立って演奏する際に必要になります。さまざまなデザイン・材質のものがあります。ギターの弾きやすさや、練習の継続性に大きな影響があります。以下3つの基準で選びましょう。

  • 長さ(弾きやすい位置に調整できるか)
  • 材質(安定重視かパフォーマンス重視か)
  • デザイン(優先順位は最後)

ギターストラップの「長さ基準」の選び方

ストラップの長さが自由に調整できる様な、調節器具(アジャスター)がついているものを選びましょう。ベルトタイプは細かい高さの調整ができないので、こだわりのない方は選ばない方が無難です。

バッキングはストラップが長い方が弾きやすく、ギターソロはストラップが短い方が弾きやすくなりますが、どちらも演奏できるに越したことはありません。
腕が長めな筆者目線の基準になりますが、ギターのピックアップ部分が腰の辺りに来る高さが、バッキングもギターソロも弾きやすく感じます。

身長や腕の長さなどの体型が大きく関わってくるため、自分にとってバッキングもギターソロもどちらもそれなりに弾きやすいストラップの長さ(=ギターの高さ)を調整して見極めましょう。

ギターストラップの「材質基準」の選び方

ストラップの材質により滑りにくかったり、逆に滑りやすかったりします。
初心者の方は安定した演奏ができる様、滑りにくい素材を選びましょう。滑りやすい素材は「ギター回し」などのパフォーマンスをする方や、演奏中に弾く場所を細かく変えるスタイルの方に向いています。

また、ラウド・メタル系で使われるギターは重い木材で作られている事が多く、肩や背中の負担を減らす事で長時間の練習や演奏が続けられるようになります。
肩〜背中部分にかけて大きなクッションが仕込まれている「Comfort Strapp」がおすすめです。筆者も愛用しています。

ギターストラップの「デザイン基準」の選び方

ストラップのデザインは優先順位一番最後です。筆者も初心者の頃はデザインでストラップを選び、機能性の低さに何度も後悔しました。どうしても「このデザインのストラップがいいんだ!」というこだわりが無い限りは、上記で解説した長さと材質で選びましょう。

また、ライブ本番だけ派手なデザインのストラップに付け替えるという事もやめましょう。ギターの高さや重量バランスが変わり、練習した通りに弾けなくなる可能性が非常に高いです。「練習は本番の様に、本番は練習の様に」が鉄則です。

ギター用スタンドの選び方

練習の合間などに一時的にギターを立て掛けておくスタンドです。
無くても問題ありませんが、あった方が便利です。ギタースタンドは初心者セットに入っていれば、そちらを使いましょう。

ギタースタンドもメーカーのこだわりはありませんが、ボディ下2点とネックの3点で固定するタイプが良いかと思います。
ちなみに壁掛けタイプのギタースタンドもありますが、賃貸NG、壁やギター本体を傷つける可能性が高いので、おすすめしません。

バンドスコアの選び方

バンドスコアとは楽譜です。
アーティストのアルバム単位で出版されていたり、教則用の練習フレーズをのみ纏めたものもあります。楽譜(音符・音階)が読めなくても、ギターやベースの何フレット目を押さえるか、数字で明記してある「TAB譜」というものが記載されています。

バンドスコアは、好きなアーティスト・アルバムのものを選びましょう。無くても問題ありませんが、バンドスコアが有ると無いとではギター練習の継続性に大きく影響します。

楽器屋さんで買うか、今はネットで曲単位で購入することもできます。ラウド・メタル系を演奏したいと思ってる方向けのポイントとしては、バンドスコアの存在する曲のコピーから初めてみてください。

ラウド・メタル系に限った話ではありませんが、「テンポが早く」「手数(音符の数)が多い」程、曲の難易度が上がるという傾向があります。
また、ラウド・メタル系の難点のひとつとして、バンドスコアが無い曲が多いという事があります。耳コピと採譜ができれば解決しますが、初心者の方にとってはかなり難易度高めです。

お気に入りのアーティストやアルバムで、バンドスコアのある曲のコピーから初めてみましょう。

おわり。

それでは、素敵なギターライフをお送りください。

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